今回は個人投資家も多くが購入している S&P500連動ETFのVOO(バンガードS&P500ETF)や全世界株式のVT(バンガード・トータル・ワールド・ストックETF)などを提供しているバンガード社(The Vanguard Group, Inc)について調べてみました。すでに購入されている方は抵抗がないかと思いますが、日本向けのサイトが停止となっとこともあり、情報が少なくなったため補足できればと考えています。
こちらの記事は下記を参照に記事を書いています。
バンガード公式サイト(英語)
野村資本市場研究所|米国投信業界で圧倒的な資金流入額を誇るバンガード(PDF)
バンガードグループについて
バンガードグループは、世界第2位の運用資産会社で、主にインデックスファンドの提供に特化しています。インデックスファンドは、株価指数に連動して投資するファンドで、運用コストが低く、長期的な運用に適しているとされています。バンガードグループは、S&P500連動ETFのVOOなど、多数のインデックスファンドを提供しています。Vanguard.comは、バンガードグループの公式ウェブサイトで、口座開設から投資商品の購入まで、インデックスファンドに関する情報が充実しています。バンガードグループは、長期的な投資の重要性を強く信じており、過去の実績に基づいたデータや分析に基づいて、投資家に最適な商品を提供することに注力しています。同社は、投資家の利益を最優先に考え、透明性や誠実さを重視する姿勢を貫いています。
バンガードグループの歴史について
- 1975年創業 ジョン・C・ボーグルが創始者
- 1976年 投資信託インデックスの概念を先駆けて開発
- 1977年 バンガードファンドの販売手数料無料化(ノーロード) コスト削減
- 1986年 業界初の債券インデックスファンドを発表
- 1995年 ジョン・C・ボーグルにCEO交代
- 2001年 バンガード・トータル・ストック・マーケットETF(VTI)の開始。ETF市場にインデクスファンドを低コストで参入する仕組みは特許取得済。
- 2006年 資産1兆ドル突破
- 2008年 F・ウィリアム・マクナブ3世にCEO交代
- 2012年 ベンチマークの大幅な変更によりコスト削減 (FTSEラッセルベンチマーク)に
- 2018年 モーティマー J. (ティム) バックリーにCEO交代
- 2018年 資産5兆ドル突破
バンガードグループの特徴
バンガードの最大の特徴は特異な企業構造。バンガードのファンドの投資家と運用会社のバンガードの株主が同一となる特殊構造(相互会社に近い形態)。信託報酬を下げるとことで会社の株主に直接利益還元をできる点が強み。つまり他社よりも構造上手数料を安くできる。
例 S&P500 ETF 同じ指数に連動したETFで比較すると
ETF | 運用会社 | 経費率 | 取引手数料(楽天証券の場合) |
---|---|---|---|
VOO | バンガード | 0.03% | 無料 |
IVV | ブラックロック | 0.03% | 有料 |
SPY | ステートストリート | 0.09% | 無料 |
経費率・取引手数料で差がついたりをしています。
バンガードの主なETFについて
バンガードが提供する代表的なETFは以下の5つです。
- VOO – S&P500連動ETF
- VT – バンガード・トータル・ワールド・ストックETF (全世界株式)
- BND – バンガード・トータル・ボンド・マーケットETF (投資適格米国債)
- VTI – バンガード・トータル・ストック・マーケットETF(国株式市場の投資可能銘柄のほぼ100%をカバー)
- VYM – 高配当ETF (平均以上の配当を出す普通株)
過去5年 バンガード代表ETFの株価推移はこちら

※googleファイナンス調べ
これらのETFは、それぞれ異なる投資対象や投資戦略に適した商品となっています。投資家は自身の投資目的に応じて、適切な商品を選択することができます。
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