国内No1でも厳しい? GameWith決算

企業分析

今回はゲームする人なら一度はお世話になった事がある。ゲームメディア「Game With」(ゲームウィズ)の企業分析を行っていきたいと思います。調べてみると会社としてはオワコンではないことがわかりましたのでぜひ見ていってください。

株式会社GameWith(ゲームウィズ) 企業概要

項目ゲームウィズ企業概要
本社所在地〒108-0073 東京都港区三田1-4-1 住友不動産麻布十番ビル
電話番号03-6722-6299
業種分類サービス業
英文社名GameWith,Inc.
代表者名今泉 卓也
設立年月日2013年6月3日
市場名東証スタンダード
上場年月日2017年6月30日
決算5月末日
単元株数100株
従業員数(単独)132人
従業員数(連結)179人
平均年齢31.6歳
平均年収6,130千円
特色ゲームの情報サイト「GameWith」運営が柱。eスポーツやNFTゲーム・回線等新規事業にも積極的。第二第三の柱を育成中
連結事業メディア運営66% eスポーツ関連22% 新規事業(NFT・回線等)10%

ゲームウィズ売上営業利益推移

2014年には売上わずか700万円でしたが、2019年には売上が31億円にまで増加し、5年間で442倍になりました。その後は売上が横ばいになりました。営業利益は2018年には12億円のレコードを出しましたが、競合サイトが増加したため、21年には赤字を経験します。しかし、徐々に復調していく見込み。

ゲームウィズ バランスシート 2023年5月期第3四半期

続いてゲームウィズのBS(バランスシート)を見ていきます。財務は全く問題なさそうです。22年から23年期にかけて固定負債の長期借入金が大きく減少しています。

ゲームウィズの時価総額推移

続いてゲームウィズの時価総額推移をみていきます。最高益を出した2018年をピークに時価総額は約1/5となっています。

GameWith 株価推移

※google ファイナンスより

続いて株価推移。なかなか厳しい評価です。。

PBR推移

時価総額推移と同様PBR11倍(2018年)から23年4月22日時点で1.89倍まで落ちてきています。

ゲームウィズ 2023年5月期第3四半期決算説明資料

ここから直近2023年5月期第3四半期の決算説明を見ていきます。

まずは業績ハイライト

売上は10%増加 営業利益はプラス80%で大きく改善。

続いてセグメント別ハイライト

メディア(ゲーム紹介・攻略サイト「GameWith」の運営)売上はほぼ横ばい、コスト削減で営利はプラス。eスポーツ・エンタメ 売上+21%で増加 営利はまだ赤字。新規事業(NFT・回線等) 売上+148%で増加も営利は赤字。現在はメディア事業で稼いだお金で他のセグメントを伸ばしているフェーズといえそうです。

第二第三の事業が徐々に売上が伸び、いつ黒字転換するかが株価上昇のポイントとなると思われます。

ここからは各セグメントの詳細について。

まずは「メディア」についてまずはビジネスモデルから

ゲームウィズ自体のPV同四半期で10%増加 PV単価4%減。屋台骨のゲームウィズのPVは減少していない点はひと安心ですね。

続いて 「eスポーツ・エンタメ」

まずはeスポーツのビジネスモデル、スポンサー 大会報酬 イベント グッズなど複数の売上発生ポイントがあります。

クリエイターマネジメントは、UUUMとほぼ同じYouTubeを主戦上。詳しくはUUUM企業分析

eスポーツは順調に増加。クリエイターマネジメントとは減少傾向。eスポーツの伸びに期待ですね。

子会社のDetonatioN所属のプロゲーマーが複数の人気ゲームタイトル大会に出ています。世界的なゲーム「リーグ・オブ・レジェンド」の大会になれば全世界で同時接続が7000万人を超える人気コンテンツのようです。(日本で流行っていないだけなんです。)

続いて「新規事業(NFT・回線等)について

共同開発NFTゲーム「EGGRYPTO」売上も上昇中、現在盛り上がりが一服したなかこれからも伸びるのかも注目です。

ここからは投資家が一番知りたい。ゲームウィズの成長可能性について

国内市場も伸びてはいるものの。

世界の市場規模の1/20。

eスポーツ世界市場が1500憶円。今後も成長が予測されている市場に対して、世界的に人気が高いゲームタイトル「League of Legends」「VALORANT」の世界大会に参戦中。世界水準の収益を得るチームへ育成中とのことでした。

まとめ

当社のメディア運営事業は、安定的な収益を確保しています。売上が横ばい期が続いたため、株価が割安圏に入っています。現在、eスポーツやNFTなど市場が成長する業界に進出していますが、いずれも赤字です。しかし、売上の伸びを維持し、黒字化することができれば、市場・投資家の評価も変わると考えます。本決算時には24年度の計画が発表されるため、注目が必要です。

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