ChatGPTは(Chat Generative Pre-trained Transformer)「生成可能な事前トレーニング済変換チャット」の略のようです。
ChatGPTの歴史
年月 | 内容 |
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2015年12月 | AI分野の研究を行うための非営利団体としてOpenAI Inc.が設立、サムアルトマン・イーロンマスクらで立ち上げ |
2018年2月 | イーロンマスク離脱 |
2018年6月 | GPT-1 |
2019年2月 | GPT-2 |
2019年3月 | 営利部門としてOpenAI LPを設立 |
2019年7月 | マイクロソフトから10億ドル出資 |
2020年5月 | GPT-3 |
2022年7月 | 画像生成AI DALL・E βリリース |
2022年11月 | GPT-3.5 「ChatGPT」という名前で無料公開、人気爆発 |
2023年1月 | マイクロソフトから100億ドル出資 |
2023年3月 | GPT-4、GPTの後継として有償でリリース |
2023年3月 | 「Bing AI Copilot」として「Bing」検索にもGPT-4の能力が活かされる |
2023年3月21日 | Google「ChatGPT」に対抗し「Google Bard」リリース |
2023年3月28日 | イーロンマスクらが「AIシステムが人類へのリスクになる」と指摘。AIの訓練は6か月以上停止したほうが良いと要請 |
2023年4月 | イーロンマスク「ChatGPT」に対抗し「TruthGPT」を立ち上げると公表 |
年表にまとめているとOpen AI・マイクロソフトチームと他社が今後熾烈な戦いになることが想定できると思います。
ChatGPTの特徴
インターフェースがチャット形式である点が大きな特徴になっています。人間がお題を出しそれに対してGPT(AI)がレスを返す形式をとっています。何が利点かというと最初に与えたお題について、追加でお題を出すことでより良いGPT(AI)からのレスを返してもらうことができるように設計されている点が効率が良いとことです。追加でお題を入力することで、人間が求めている回答に近づけることが容易になった点で活用の幅が大きく広がっています。
一例として
お題として入力

アメリカと入力

「アメリカ合衆国は、北アメリカに位置する連邦共和制国家であり、50の州と1つの連邦区から成る国家です。アメリカは世界で最も人口が多く、最も経済的に発展した国の1つです。首都はワシントンD.C.で、人口は約700万人です。アメリカは世界的な超大国であり、文化、政治、経済、科学技術、軍事などの分野で影響力があります。また、多様な人種や文化が共存する国でもあります。アメリカの歴史は長く、植民地時代から独立戦争、南北戦争、世界大戦、冷戦、そして現在に至るまで、様々な歴史的な出来事がありました。アメリカは、自由と民主主義のシンボルとして、世界中で高い評価を受けています。」
追加で入力

「経済についてもう少し教えて」

「アメリカ経済は、世界で最も大きく、多様で先進的な市場経済の1つです。GDPは世界最大であり、2021年の推計値は約22兆ドルとなっています。アメリカは多くの世界的な企業の本拠地としても知られており、世界中に影響力を持っています。アメリカの経済は、農業、製造業、サービス業など多様な産業に支えられています。サービス業はアメリカ経済の主力であり、金融、保険、不動産、ヘルスケア、教育、法律など様々な分野が含まれます。製造業は自動車、航空宇宙、家電製品、医療機器など多様な製品を生産しています。また、アメリカの経済政策は自由主義経済を基本としており、市場経済が重んじられます。政府は、経済の基盤整備、環境保護、社会保障などの面で規制を行っていますが、市場に対する干渉は少ない傾向があります。また、アメリカは多国間貿易にも積極的であり、世界貿易機関(WTO)の創設にも深く関与しました。しかし、アメリカの経済には格差があり、豊かな人々と貧困な人々の間の格差が大きくなっています。また、近年はグローバル化や技術革新の影響で、製造業の労働者が雇用機会を失うなどの問題も発生しています。」
追加お題入力

「サービス業にはIT産業も含まれている?」

「はい、サービス業にはIT産業も含まれます。アメリカのIT産業は、世界的な影響力を持ち、Google、Facebook、Amazon、Appleなど多くの有名企業が本拠地を置いています。IT産業は、コンピューターソフトウェア開発、コンピューターシステムデザイン、ウェブデザイン、情報処理サービスなどの分野でサービスを提供しています。T産業は、アメリカ経済の成長の中心的な役割を果たしており、特に21世紀以降は、高い技術革新力を背景に、世界中で急速に発展しています。IT産業は、アメリカ経済に多大な貢献をしており、経済成長や雇用創出に大きな影響を与えています。」
上記のようにチャット形式でお題(質問)を繰り返していくことで欲しい情報を取得ができるようになっています。
ChatGPTのコツ
上記のようなやり取りだと複数回入力・回答を繰り返すため、目的の回答に到達するまでに時間がかかってしまいます。そこで初手のお題を工夫する(プロンプトエンジニアリング)という手法が出てきています。
初手のお題入力を工夫します。そうすると一発のやり取りで欲しい回答に近いものが回答されたりします。
例

「あなたはエコノミストです。 アメリカ経済について特にIT産業を中心にいくつかの企業の例を出して教えてください」

「はい、アメリカ経済におけるIT産業は、現在非常に重要な役割を果たしています。以下に、アメリカのIT企業のいくつかの例を挙げてみます。
- Apple(アップル):アメリカに本社を置くテクノロジー企業で、世界で最も高い市場価値を持つ企業の1つです。主にスマートフォン、タブレット、コンピュータ、音楽プレーヤー、ソフトウェアなどを開発しています。
- Amazon(アマゾン):アメリカに本社を置くオンライン小売業者で、世界最大のインターネット企業の1つです。主に書籍、家電製品、衣料品、食料品などを販売しています。
- Google(グーグル):アメリカに本社を置く多国籍テクノロジー企業で、世界で最も価値の高いブランドの1つです。主にインターネット検索エンジン、オンライン広告、クラウドコンピューティング、ソフトウェアなどを提供しています。
- Facebook(フェイスブック):アメリカに本社を置くソーシャルメディア企業で、世界で最も人気のあるウェブサイトの1つです。主にオンラインソーシャルネットワーク、メッセンジャーアプリ、広告などを提供しています。
これらの企業は、アメリカのIT産業にとって非常に重要な役割を果たしています。それぞれの企業は、イノベーション、雇用、輸出入、研究開発などの観点でアメリカ経済に多大な貢献をしています。」
初手を工夫することで自分が欲しい情報に早く辿り着く技法がどんどん発見されています。
おまけ
追加でGPTに イーロンマスクとOpenAIが仲が悪いのか聞いてみました。

オープンAIとイーロンマスクが仲が悪いって本当?

オープンAIとイーロン・マスクの関係は、複雑であると言えます。イーロン・マスクは、オープンAIの共同創設者の1人であり、初期の支援者の1人でもありました。しかし、彼はAIに対する懸念を公然と表明しており、AIが人間を超越して危険になる可能性があると考えています。このため、オープンAIが研究するAI技術が人類の安全性を脅かす可能性がある場合、イーロン・マスクはオープンAIの活動に批判的な立場をとることがあります。
一方で、オープンAIはイーロン・マスクが共同創設者として資金援助をしている一方で、独自の研究活動を行っており、イーロン・マスクが懸念するような、人類を危険にさらすようなAI技術の研究は行っていないと主張しています。
つまり、オープンAIとイーロン・マスクの関係は、単純な賛否両論の関係ではなく、複雑なものであると言えます。
すごい大人な回答でびっくりです。ChatGPTのすごさが分かるのではないでしょうか。
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