今回転職したい企業ランキングでいつも上位(2022年は2位 ※doda調べ)にいるGoogleの親会社のアルファベットの決算を見ていきたいと思います。海外の企業のため決算資料等が英語で、いざ企業分析・企業研究をするための日本語情報が少ないので参考になれば幸いです。
アルファベット企業概要
英文社名 | Alphabet Inc |
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本社所在地 | 1600 Amphitheatre Parkway Mountain View, CA 94043 USA |
電話番号 | 1 650 2530000 |
設立年月 | 2015年10月2日 (前身のgoogleは1998年なので23年で25周年) |
代表者名 | サンダー・ピチャイ |
業種名 | 情報コミニケーション |
市場名 | NASDAQ ナスダック |
従業員数 | 190,234人 |
ウェブサイト | www.abc.xyz |
時価総額 | $1,373.4B |
主な商品 | 広告(検索広告 adsense admob) pixel, Youtube, Google cloud |
主要人物 | ラリー・ペイジ,セルゲイ・ブリン,エリック・シュミット,サンダー・ピチャイ |
アルファベット売上・営業利益
続いてアルファベットの売上・営業利益推移になります。

売上は順調に右肩上がり、22年営業利益は減少してしまいましたが、文句のつけるところがないくらい綺麗なグラフになっています。また営業利益率も非常に高く20%を超えています。約10兆円の営業利益はイカツイデス。
アルファベット(Google)時価総額
続いてアルファベットの時価総額推移です。時価総額については2022年をピーク30%以上下落していますが。時価総額で150兆円超え 日本の1位のトヨタが30兆円なので、その5倍の価値があります。

アルファベットPBR
続いてアルファベットのPBRになります。2021年PBRが7倍を超え真下が現在は5.28倍。期間平均で
4.77倍 アメリカ平均がPBRが4.1倍ですので大きく割高とも言えないと考えています。
※ちなみに日本は1.3倍。。

アルファベット各種別ごとの収益推移 単位兆円
続いて各種別ごとの収益推移になります。 比較のため1Q の比較になります。
項目 | 2019年1Q | 2020年1Q | 2021年1Q | 2022年1Q | 2023年1Q | 備考 |
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Google検索&その他 | 3.044 | 3.308 | 4.304 | 5.348 | 5.448 | 検索はまだ伸びている |
YouTube広告 | 0.408 | 0.545 | 0.811 | 0.927 | 0.904 | 23年で減少 |
Googleネットワーク | 0.677 | 0.705 | 0.918 | 1.103 | 1.012 | 23年で減少 |
Google広告 | 4.129 | 4.558 | 6.032 | 7.379 | 7.364 | 23年で減少 |
その他のGoogle | 0.489 | 0.599 | 0.877 | 0.919 | 1.001 | |
Googleサービス合計 | 4.864 | 5.157 | 6.909 | 8.299 | 8.365 | |
Google Cloud | 0.246 | 0.375 | 0.546 | 0.786 | 1.006 | 初の黒字化 |
その他のベット収益 | 0.023 | 0.018 | 0.027 | 0.059 | 0.039 | |
ヘッジ利益 (損失) | 0.018 | 0.007 | -0.015 | 0.038 | 0.011 | |
合計収益 | 4.906 | 5.556 | 7.467 | 9.181 | 9.421 | |
TAC合計 | 0.926 | 1.006 | 1.311 | 1.619 | 1.582 | |
従業員数 | 103,459 | 123,048 | 139,995 | 163,906 | 190,711 |
Google各項目の補足説明
Google検索&その他(ほぼ検索収入・他gmailなど)
Googleの売上メインなんとか増加はしたものの伸びは大幅に鈍化。
YouTube広告
YoutTubeショートは伸びていますが、長尺のコンテンツの広告収入が落ちていそうです。
UUUMも直近予想を下方修正していました。
Googleネットワーク (AdMob, AdSense, and Google Ad Manager)
なんだかんだ伸びていましたが23年に入り今回減少。メディア運営者からすると心配なところです。
広告周り全般については何とかプラスで着地したものの成長余白が少なくなってきたと言えそうです。
その他のGoogle (pixel などのハードウェアや google playの収入 YouTube premiumなど)
順調に増加 pixelのヒットとYouTubeサブスクが牽引したそうです。
Google Cloud (google cloud および Google workspace)
こちら引き続き順調に伸びていました。昨年対比で+27%増加 ライバルのアマゾンのAWSが+16%だったこともあり、非常に良いと思います。
Earnings Call(決算説明資料)
アメリカの上場企業だと決算説明の代わりに、ウェブキャストでの説明・質疑応答が一般的なようです。株旅中の人は英語が苦手ですが。辞書を引きながら簡単にまとめます。
- AIに引き続き力を入れる予定「Bard」のリリース「Google workspace」にもAIを活用を開始 広告運用にも引き続きAIを活用していく方針。
- 検索の強化 AIを活用し使勝手を強化、Google Lensやマルチサーチ、Searchのビジュアル探索、MapsのImmersive View、Google Translate
- 厳格な投資判断 伸びるところに投資し、無駄なコストはカットしていく方針。
- Youtubeの強化 YouTube Shortsの投稿は80%以上伸びている。コネクトテレビ(CTV)のマネタイズも順調に進んでいる
- 過去3年間で、Google cloudの年間取引量は約500%増加。
その他も多く記載されていたので気になる方は一度見ることをお勧めします。全部英語ですが。。
まとめ
広告は成熟してきていますが、Google cloudや Pixel などのハードウェアが新たな収益になりそうで今後も成長を続けていく期待を持っています。AIについてはChat GPTなどのライバルがいますが、市場が急速に伸びそうであるのでGoogleも引き続き恩恵を受ける企業だと確信しています。株旅中の人的にはpixelの折り畳みスマホの発売が楽しみです。
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