今回はeFootball(旧ウイニングイレブン)やプロ野球スピリッツなどのスポーツゲームで有名なコナミ。ゲームメーカーとしての認知以外にもスポーツ施設でも業界1位。他にもいろいろな事業を手掛けているコナミグループの企業研究・分析をしていきます。
コナミグループ株式会社概要
項目 | コナミグループ株式会社概要 |
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本社所在地 | 〒104-0061 東京都中央区銀座1-11-1 |
電話番号 | 03-6636-0573 |
業種分類 | 情報通信 |
英文社名 | KONAMI GROUP CORPORATION |
代表者名 | 東尾 公彦 |
設立年月日 | 1973年3月19日 |
市場名 | 東証プライム |
上場年月日 | 1984年10月1日 |
決算 | 3月末日 |
従業員数(単独) | 209人 |
従業員数(連結) | 4,920人 |
平均年齢 | 39.3歳 |
平均年収 | 7,440千円 |
連結 | デジタルエンタテインメント、アミューズメント、ゲーミング&システム、スポーツ |
特色 | 家庭・スマホゲーム主力。スポーツ施設業界首位。カジノ機・パチスロ機の製造販売 IR銘柄 |
コナミグループ事業について
- デジタルエンタテイメント事業 モバイル・家庭用ゲーム・カードゲームなど売上の約70% プロ野球スピリッツ・遊戯王・eFootball・桃鉄・ときメモなどの家庭用・モバイルゲームなどが含まれています。
- アミューズメント事業 売上で約5%程度 BEMANI 麻雀格闘倶楽部など eスポーツ大会の運営や、麻雀プロリーグ参加なども含まれます。
- ゲーミング&システム事業 売上約10% スロットマシンやカジノマネジメントシステム(SYNKROS)の開発・販売。 SYNKROSは全世界で400以上のカジノ施設で導入されている基幹システムのようです。
- スポーツ事業 売上15%程度 ダンス・水泳・体操・ゴルフスクールの運営のほか、官民連携事業として公共スポーツ施設の運営受託もしています。

※会社案内より
コナミ売上営業利益推移

売上は2000億から3000億で横ばい営業利益は2022年750憶円も今期は減収見込み
コナミバランスシート
続いてコナミグループの貸借対照表を見ていきます。

流動負債が減少し利益剰余金も順調に上積み。財務部分で問題はなさそう。
コナミグループ株価推移について
続いてコナミグループの直近5年の株価推移をみていきます。

比較としてカプコンを出していますが株価でいうと引き離されてしまっています。
コナミ時価総額推移

2022年に時価総額1兆円を突破直近は9000億円台で推移中
コナミPBRについて

続いてコナミのPBR。22年は2.97倍まで評価されていましたが直近は下落2.37倍まで下落
※4月25日現在
コナミ主な人気タイトルについて
続いて人気タイトルについて
作品名 | 発売開始時期 | 累計販売本数 | 備考 | |
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家庭用ゲーム | eFootball (ウイニングイレブン) | 1995年 | 1億1250万本 | |
家庭用ゲーム | メタルギアシリーズ | 1998年9月3日 | 5950万本 | 生みの親小島秀夫は退社 |
家庭用ゲーム | パワプロシリーズ | 1987年 | 2440万本 | |
家庭用ゲーム | キャッスルヴァニアシリーズ | 1986年9月26日 | 不明 | |
アミューズメント | ダンスダンスレボリューション | 1998年11月20日 | 不明 | |
アミューズメント | ビートマニア | 1997年12月 | 不明 | |
モバイルゲーム | eFootball | 2017年 | 6億DL | |
カードゲーム | 遊戯王シリーズ | 2016年 | 1.5億DL | カードゲームはギネス |
家庭用ゲームについてはメタルギアの有名ゲームデザイナーの小島秀夫氏の退社や、ウイニングイレブンの後継 eFootballのレビュー炎上など最近厳しいのかなと思っています。
他社比較 カプコン
続いて参考までに他社(カプコン)と各種経営指標について比較していきます。

営業利益額・売上高では高いですが、売上・営利の年間成長率(各CAGR)でカプコンと差がついている点でPBRが低く、投資家からの期待に差がついているようです。
コナミ 2023年3月期第3四半期 決算発表資料について
ここからは直近の決算資料を見ていきます。

まずは全体サマリー、2023年3月期第三四半期まで増収減益

ここにきて売上利益とも業績予想の下方修正が来ています。


事業利益の9割を超えるデジタルエンタテイメントの予想が40%近くマイナスに

ここからは各セグメント。デジタルエンタテイメントは増収減益。主力コンテンツの制作費やプロモーション費用が重荷に。23年度の大型新作発表がなかった点も懸念材料です。発売日未定ですが旧年人気であったホラーゲーム「SILENT HILL2」と新作「SILENT HILL:Townfal」には期待です。

アーケードゲーム事業は苦戦。eスポーツは成長市場なのでどこまで市場に乗れるかは注目です。

ゲーミング&システム事業について今回トピックはありません、大阪IR誘致がほぼ決定になったため次回の本決算時、来季の売上利益予想に期待です。

スポーツ事業もなかなか辛いです。利益率が2%までダウン。設備費がかかる事業からの脱却が進むかどうかがポイントになりそうです。


最後にリリース予定ラインナップです。23年リリースのメガタイトルが少ないように思えます。
少し辛いですね。。。
まとめ
収益の柱であるデジタルエンターテインメント事業(ゲーム事業)は、カプコンやバンダイナムコ、任天堂などと比較して弱い印象があります。また、ゲーム市場は日本よりも世界の方が今後伸びることにも注意が必要です。コナミ自身もこれを認識しており、「ウイニングイレブン」の名称を「eFootball」に変更したり、世界的に高い評価を受けている「Silent HILL」を再び強化していると予想されます。現在は未来に向けた準備期間であり、株主の皆様も成功の兆しが見えるまでは手を出さない方針です。
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