時価総額1兆円!カプコン企業分析

企業分析

今回は直近で人気タイトル「バイオハザード4」のリメイク「バイオハザード RE4」をリリースしていたカプコンについて企業分析をしていきたいと思います。

カプコンの企業概要

項目概要
本社所在地〒540-0037 大阪市中央区内平野町3-1-3
電話番号06-6920-3611
業種分類情報通信
英文社名CAPCOM CO., LTD.
代表者名辻本 春弘
設立年月日1979年5月30日
市場名東証プライム
上場年月日1990年10月16日
従業員数(単独)3,035人
従業員数(連結)3,336人
平均年齢37.3歳
平均年収7,120千円
トピック任天堂と並ぶ関西ゲームメーカー。デジタルコンテンツ海外売上比率は80%超え、人気タイトルの映画化なども進む。
事業内容デジタルコンテンツ(ゲーム)、アミューズメント施設、アミューズメント機器5(パチンコ等)、その他(グッズなど)

カプコン売上営業利益推移

カプコンのゲームソフトにも600億~1200億の幅で変動。2020年以降営業利益が大きく伸びています。

カプコン主な人気コンテンツ(IP)について

続いて主な人気タイトルを記載します。

今でもメガヒットを飛ばす人気タイトルを多く保有していることがわかります。

ゲームタイトル売上本数開始日備考
ロックマンシリーズ3700万本1987年から
バイオハザードシリーズ1億2500万本1996年から23年 バイオハザード4のリメイク発売
モンスターハンターシリーズ8000万本2004年から
ストリートファイターシリーズ1,600万本1987年から23年6月 ナンバリングタイトル「ストリートファイター6」が発売予定

カプコン時価総額推移

カプコンの時価総額はここ数年で大きく伸び23年4月14日時点で1兆円まで上昇しています。

2017年時点の時価総額が1000億約6年で10倍まで成長しています。株の旅人中の人も2017年時点で購入できていれば。。と思う次第です。

カプコン株価推移

※google ファイナンスより

比較のためバンダイナムコ(バンナム)と一緒に掲載しています。2社とも大きく株価をのばしていますが、21年以降カプコンのほうが伸ばしていることがわかります。

カプコンPBRについて

続いてカプコンのPBR推移について、2010年以降の平均PBRは3倍。2023年4月14日時点で6.78倍を付けています。直近の業績の伸びもあり投資家から評価されていると言えます。前回分析したバンダイナムコが3.32倍である点でみると割高かもしれません。

バンダイナムコとの各種経営指標の比較

参考までにカプコンとバンナムの各種経営指標を比較していきます。どちらも自己資本比率が70%以上で財務万全です。特質すべき所として売上差約8倍でバンダイナムコが大きいですが、営業利益率、営利の5年の伸びではカプコンが大きく上回っている点です。そこが評価されPBRが高いと推察できます。

カプコン直近の決算について

23年度第3四半期までに売上・営業利益ともマイナス。通期3月24日に発売された、バイオハザードRE4がどれだけ第4四半期に食い込んでいるか気になるところです。概ね好調な出だしのようなので期待しています。

カプコンの売上利益の大半はデジタルコンテンツ(ゲーム販売)でアミューズメント(ゲームセンター)アミューズメント機器(パチンコ・パチスロの筐体)は規模としては大きくなく。その他にはキャラクター・映像・eスポーツが含まれているようです。その他は規模が小さいですが今後伸びる領域だと筆者は踏んでいます。

毎年大きいタイトルを1~2本提供しています。毎年の売上が上下変動するのは大作1本の売上比重が大きいからだと思われます。

その他事業は売上30億程度(全体の2~3%)その他に、キャラクターグッズや映像やeスポーツなどが含まれています。ゲーム内人気キャラクターを活用したビジネス展開にこれから期待ですね。

トピック

2023年3月23日実施された**個人投資家説明会資料**がわかりやすかったため一部抜粋させてください。

カプコンの戦略としては品質の高いゲームを長期でかつグローバルで販売する戦略のようです。資料をみても6年以上前のタイトルであるバイオハザード7が毎年100万本以上を売り上げているのは本当にすごいですね。

まとめと投資判断について

前回分析した バンダイナムコも大きく伸ばしていましたが、カプコンも業績を伸ばしているとは思っていもいませんでした。PBRが6倍とベンチャー企業なみの成長を期待されていますが、今後も成長が続くのかウォッチしたいと思います。カプコンはPCでのセールスが大きいため、PSやSWITCHなどで発売するソフトより粗利率が高い点が今後どう活きていくかに期待しています。

ソフト供給の遅れ等で四半期業績が崩れたタイミングでPBRを見ながら購入を検討したいと思います。

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