ソニー(sony) 企業分析

企業分析

今回は「鬼滅の刃 刀鍛冶の里編」のアニメ放送が開始されることもあって、鬼滅の刃銘柄でもあるソニーについて企業分析をしていきたいと思います。

ソニーグループの企業概要

項目ソニーグループ概要
本社所在地〒108-0075 東京都港区港南1-7-1
業種分類電気機器 金融 エンターテイメントなどのコングロマリット企業
代表者名吉田 憲一郎
設立年月日1946年5月7日
市場名東証プライム
上場年月日1958年12月
従業員数(単独)2,839人
従業員数(連結)108,900人
平均年齢42.6歳
平均年収10,840千円
特色【特色】AV機器大手。海外でブランド力絶大。イメージセンサー、ゲーム、音楽・映画分野に重点
PER16.5倍
PBR2.17倍

※2023年4月7日時点

ソニーグループの売上・純利益推移

23年も増収増益予想

ソニー 株価推移

※google ファイナンス

過去5年の株価推移をみると日経平均を大きくアウトパフォームしています。

ソニーの歴史

  • 1946年創業
  • 1950年代にはトランジスタラジオを発売し、日本国内でのシェアを拡大。
  • 1958年、東京証券取引所に上場。
  • 1960年代にはカラーテレビの製造を開始し、国内外での知名度を高める。
  • 1970年CBS・ソニーレコード株式会社からソニー・ミュージックエンタテインメントに社名変更
  • 1979年、ウォークマンを発売し、ポータブル音楽プレーヤー市場に進出。
  • 1980円 生命保険事業の合弁開始のちのソニー生命
  • 1980年代にはCDプレーヤーやビデオカメラなどを発売し、エレクトロニクス市場においても一定のシェアを獲得。
  • 1989年コロンビアピクチャーズを買収のちにソニーピクチャーズに変更
  • 1994年PlayStationの発売により、ゲーム市場に進出。
  • 2000年代以降には、VAIOやXperiaなどのPCやスマートフォンを発売し、デジタル家電市場に進出。現在では、TVや音響機器、カメラ、スマートフォン、ゲームなどの多角的な事業を展開している。
  • 2021年 祖業であるエレクトロニクスを子会社移管 元のソニー株式会社をソニーグループに変更完了。

エレクトロニクス(電機メーカー)としてのイメージが強いですが実は昔から金融や映画・音楽・ゲームなど手広くビジネスをしてきていたことがわかります。

ソニーグループ時価総額推移

営業利益の改善により21年以降時価総額を大きく伸ばしています。

PBR推移

過去10年平均PBRが1.69倍。2023年3月31日時点でPBRが2.24倍まで上昇投資家からも評価が上がっているといえると思います。

ソニー(sony) 2022年度 連結業績概要 

23年4月28日 ソニーの本決算が出ましたので資料を見ていきます。 23年4月29日更新

増収増益

営業利益について音楽・イメージング&センシングソリューション・金融が増益し牽引。
PS5の増産ができている点で売上大幅プラス。

続いて来期の業績予想。

来期は減収減益で予想と少し物足りないと思ったのは筆者だけでしょうか。。

金融ビジネスの収入および営業利益が大きく減少する予定で、他のセグメントはプラス成長のようです。

22年度の営業利益が一時的だったためFY21年と比べてみると成長しているため及第点かもしれません。

追加情報が出次第更新をしていきます。

ソニー 2022年度 第3四半期 決算説明資料

2022年3Qまでの連結業績は円安の影響もあって増収増益

映画については前年のスパイダーマンの大型ライセンスの影響から減益していますが各セグメントバランスよく利益を創出していることがわかります。

Corporate Report 2022 統合報告書

各セグメントの事業イメージ

各セグメントの売上と営業利益推移

セグメントの売上構成比の変遷

Corporate Report 2022 統合報告書 より

68ページもあるため簡単にまとめると下記のような形かと思います。

  • IPに力を入れる クリエイターに近い 映画・音楽・ゲーム分野に戦略投資をした結果 売上構成で50%営業利益で75%まで到達
  • ゲーム・ネットワークサービス(G/NS)事業 サブスクのプレイステーションプラスをリニューアル強化中
  • 映画事業 ゲームのIPの映画かなどコラボをもっと進める
  • 音楽事業 新興国やインドやアフリカなどにも進出
  • エンタテインメント・テクノロジー&サービス(ET&S) テレビやオーディオも引き続き重視しつつ、クリエイターを支える分野に力を入れていく
  • イメージング&センシング・ソリューション(I&SS) 成長を続けるイメージセンサー市場においてトップシェア、スマホだけではなく車載カメラや 画像AI分野で活用
  • 金融 裏方として営業利益に貢献

ソニーは他の電機メーカーに比べて変化を恐れない・新しい領域に挑戦している印象で好感を持っています。

まとめと投資判断について

株の旅人中の人も、企業分析をする前は家電のイメージが強かったのですが、分析を行うことで事業変革がうまく進んでいることに驚きました。平井社長がソニー全体の指揮を執るようになってから、セグメントの構造変化を積極的に行ったり、各セグメントの協業が増えた印象があります。ここ数年はPBRが過去10年の平均より高い状態だと感じていますが、PS5の供給がこれから増えていく点や、ハード・ソフトとも強い競争力を有しているソニーはこれからも成長すると考えているため、投資資金がたまったタイミングで買っていこうと考えています。

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